2002年3月、当館は「茨城の海と自然・世界の海と地球環境」を基本テーマにグランドオープンし、SDGsという言葉が生まれる前から、生物の多様性や自然環境に関心を持ち、様々な活動に取り組んでまいりました。
私たちは、これからも持続可能な社会の実現のため、繁殖技術を向上させ、展示や様々な講座をとおして普及活動を継続していきます。
持続可能な開発目標(SDGs Sustainable Development Goals )とは、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成されています。
SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なもので、日本としても積極的に取り組んでいます。
開館以来、磯観察や生き物の飼育体験などの講座を通して、生物や環境について楽しみながら学ぶことができる教育普及活動を継続しています。
飼育しているペンギンたちのエサの種類や個体の識別など、水族館ならではの情報を知ることができます。
クラゲの採集方法や食性、繁殖生態について知ることができます。また、実際の仕事内容や飼育の裏話も聞くことができます。
ウミガメの生態を明らかにするため調査活動をしています。また、鯨類や鰭脚類の調査や野生個体の保護活動なども継続していきます。
産卵調査やストランディング(漂着)調査を行っています。
産卵した場所が波のかぶる場所やコンクリートが埋め込まれている真上など、卵が発生しない可能性がある場合、保護し、孵化までの手助けをします。
死亡したウミガメが海岸に漂着することがあり、連絡があると、調査に向かい、大きさの測定を行い、解剖し、死因の特定を行います。
こうして生態の解明や保護、海洋環境保全へと繋げていきます。
海岸に座礁したクジラやオットセイなどの調査やレスキュー活動をおこなっています。
鹿島港に迷入後しばらくして、残念ながら死亡してしまいました。港から引き上げ、種類判別、体長測定などを実施しました。
鉾田市の海岸で衰弱した雌の個体を保護。生きた魚を餌として与えたところ、順調に回復。無事に海へ戻すことができました。
イルカやクジラの資源管理を補完する寄鯨調査に協力しています。
※イルカやクジラの座礁・漂流・漂着および遊泳を目撃された方は、当館までご連絡ください。
持続可能な生物展示を目指すため、飼育技術の向上に加え、計画的な繁殖環境の整備を行っています。
当館では卵生のサメが卵を産むと、飼育に適した水温の水槽に移し、卵にはタグ(標識)を付け、産卵した日と孵化をした日がわかるように管理しています。
当館では、20年以上にわたり飼育環境の試行を繰り返し、2021年に世界5例目で、国内初となるシロワニの繁殖に成功しました。
館内にある店舗では、既に木製スプーンなどの自然素材を使用した食器を提供しています。今後も自然に配慮した素材を積極的に導入して、プラスチック製品の使用を減らしていきます。
リラックスカフェ「マーメイド」で、お客様に提供している食器等(写真)です。
木製・紙製に加え、竹繊維やサトウキビの搾りかすから作られた皿も採用しています。
有料でのご提供となりますが、環境に配慮したLIMEX(石灰石)を使用。マイバックご持参のお客様も多くなり、無料配布時より約45%のレジ袋削減を実現しました。