当館生まれのネムリブカの赤ちゃん公開!2024年は今回で10種のサメの繁殖に成功

当館で2年ぶりに誕生したサメの仲間「ネムリブカ」の赤ちゃんを2024年9月3日(火)から「サメの海2」水槽にて公開し、現在は「世界のサメ」水槽で展示中です。

今回誕生したネムリブカの赤ちゃん
展示場所「世界のサメ」水槽 (館内3階 悠久の海ゾーン)
※生物の状況により、展示の変更および中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

ネムリブカは、太平洋のサンゴ礁など暖かい海に生息するメジロザメ科のサメです。2024年8月19日にバックヤードにて母ザメが全長約68㎝の幼魚4匹を出産し、当館で2回目となる繁殖に成功しました。 誕生から2日目には飼育員が与えたエサ(アジの切り身など)を食べるなど、安定した状態を継続して確認できたため、館内の展示水槽「サメの海2」水槽にて展示を開始しました。その後、親ザメが暮らす「世界のサメ」水槽へ移動し、親子で泳ぐ様子をご覧いただいております。

赤ちゃんたちの計測の様子

なお、「世界のサメ」水槽では2年前に当館初繁殖として誕生したネムリブカ3匹も展示中です。現在は大きく立派に成長し、親ザメと一緒に泳ぐ姿をご覧いただけます。

親ザメとともに展示中「世界のサメ」水槽

当館では、開館からこれまでに27種のサメ類の繁殖に成功し、その内12種が国内初繁殖です。今年は、今回のネムリブカを含め、10種のサメが繁殖しています。3月には国内初となるシマザメの繁殖に成功し、赤ちゃんの可愛らしい姿が話題となりました。館内5階「さめっこるーむ」では、当館生まれのサメの赤ちゃんの展示とともに、当館におけるサメ類の繁殖研究の最新情報を随時紹介していきます。

2024年3月に国内初繁殖に成功したシマザメ
館内5階の「さめっこるーむ」

日本最多の飼育種類を誇るサメの飼育展示を支える飼育員たちは、毎日の観察はもちろん、より良い環境をつくるため、試行錯誤を繰り返し、サメたちの健康管理に努めています。また持続可能な展示と謎の多いサメの生態を研究するため、国内外の水族館をはじめとする施設とも連携し、サメ類の水槽内での繁殖に精力的に日々取り組んでいます。