深海の珍しいクラゲ「コトクラゲ」展示開始

アクアワールド茨城県大洗水族館では高知県室戸沖の生物収集調査を定期的に実施しています。11月の調査で採集したコトクラゲを令和6年12月7日(土)から展示しました。

コトクラゲ

コトクラゲは、深海に生息する有櫛(ゆうしつ)動物に属するクラゲの仲間で、一般的なクラゲの特徴である毒のある刺胞細胞を触手にもたず、粘着性のある触手で海中のプランクトンをくっつけて捕食します。さらに、コトクラゲは成体になると海中を泳ぐ浮遊生活ではなく、ウミウシのような底生生活をすることでも知られ、サンゴや岩などに付着して生活しています。コトクラゲは採集されることが珍しく、水族館での展示例も少ないクラゲです。

展示場所 「くらげバックヤードのぞき窓コーナー」
(館内2階 神秘の海ゾーン)

当館の神秘の海ゾーンでは、他にも有櫛動物の仲間のシンカイウリクラゲを展示中です。今回の泳がないクラゲ「コトクラゲ」の展示を通して、形や色はもちろん生活スタイルも個性豊かな奥深いクラゲの世界をじっくりとお楽しみください。

※生物の状況により、展示が中止となる場合がございます。あらかじめご了承ください。